バブルが崩壊し、長らく就職氷河期が続いている現代では、多くの企業が正社員を採用するリスクを考えて、非正規を採用するケースが増えてきました。今ではパート・アルバイト・派遣・契約とさまざまな雇用形態が出てきており、非正規で働く人の割合は右肩上がりの状態です。そのため、正社員の枠はさらに少なくなっており、転職活動で正社員の採用を得るのはかなり厳しくなっています。

正社員になる魅力として第一に挙げられるのは、やはりボーナスです。正規と非正規の生涯賃金を比べてみると、その格差は一目瞭然です。「いずれ家庭を持ちたい」「安定した将来を送りたい」そんな思いを抱いている方は、やはり正社員の道を考えた方が良いといえるでしょう。厳しい転職状況の中でスムーズに正社員になるために必要なのは、社会の動きをしっかり把握することです。社会の背景を見た上でまさに狙い目といえるのは介護業界です。2025年問題などと取りだたされる超高齢化社会を控えた今、介護のスキルを持っていて損をすることはありません。万が一のことを考えて介護の資格を取得しておくことは、非常に賢い選択だといえるでしょう。

介護といわれると、高齢者の身の回りのお世話をする職員をイメージされるかもしれませんが、実際にはさまざまな職種があります。高齢者・障がいを持つ方々にとって、住みやすい環境をアドバイスする福祉住環境コーディネーター、施設・事業所で介護に関する各種手続きをする介護事務など、探せば色々と出てきます。介護業界で正社員を目指す方は、ぜひ自分に合った職種を見つけてみることをおすすめします。